「ワーグナーの旋律を '音楽的素材' とした新しい作品」を目指したローゼンブラットは「ワーグナーの作品を損なわないように注意しつつ、その主題に新たな和声、調性、拍子などを適用した」と語っています。登場するのはタンホイザー序曲、ワルキューレの騎行、イゾルデの愛の死、ローエングリン(エルザの動機、結婚行進曲、エルザとローエングリンの二重唱)、オランダ人序曲で、特に最初の3つは部分間の橋渡しとしてしばしば登場します。極めて技巧的で華やかな作品で、ワーグナー生誕200年の年にふさわしいレパートリーと言えるでしょう。
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