フォーレ晩年の、傑作群の端緒となるヴァイオリン・ソナタ第2番。教会旋法に根差したユニークな和声を特徴としたフォーレですが、ここでは揺蕩いながら際どいところで調性の引力圏内に踏みとどまっている部分も見られます。この名曲に、初めて自筆譜を資料のひとつとして用いた校訂版が登場しました。ヴァイオリン・パートは運指・運弓付きのものと付加のないものの両方が付いています。ピアノの運指はパスカル・ロジェ。
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