10人の管楽器に対して弦は5名という室内楽的な編成と管楽器主体の独特の音響が20世紀の作曲家たちに大きな影響を及ぼした室内交響曲第1番。とはいえ弦が管に圧倒されて聴こえにくく、緻密な書法で書かれた弦楽器を増強することは困難であり、かえってバランスを崩してしまう。そうした問題を解消するため作られた、作曲者自身によるフル・オーケストラ版です。原曲が持つ独特な響きは失われたものの、この革新的な作品を通常のオーケストラで演奏できることの意義は大きいでしょう。シェーンベルク全集版に基づく小型スコアです。
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