エルヴィーン・シュルホフ(1894-1942)の音楽をめぐってしばしば口の端に上るのがダダイスムやジャズですが、1920年代のシュルホフはそうした先鋭的な潮流とヨーロッパの伝統的な書法、さらには民族的な要素を統合した独自の音楽を生み出していきました。この時代に書かれた3曲のピアノ・ソナタが初めて校訂版で刊行されました。特に没後出版の第3番は初版譜に問題が多かった(本書の校訂者はほとんど資料価値がない、としています)だけに注目されるでしょう。
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