1904年に師で義父でもあるドヴォルザークを、翌年に妻、オチリエを相次いで亡くした深い悲しみがようやく癒えた1909年に書かれた、ヨセフ・スーク(スク. 1874-1935)のピアノ曲中の最高傑作(新グローブ第2版)です。作曲者が「芸術家の日記のようなもの」と語ったように、標題がなく、ユニークな発想標記が置かれた10曲の小品は作曲者の日常から生れた印象を時には半音階や旋法を交えた大胆な書法を含みつつ自由に綴った個性的な作品といえるでしょう。初版譜、自筆譜などを調査した最新の校訂版です。
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