サロン音楽風の主題が神秘的な変容をとげていく「主題と変奏」(1931)に続いてヴァイオリニストである一人目の妻、クレール・デルボスのために書いた作品です。時としてストラヴィンスキーやバルトークを連想させる半音階と変拍子もたらす激しさの中にもメシアンらしい神秘的なフレーズが随所に見られます。この作品の存在自体は知られていたものの未出版で、作曲者生前の演奏の有無も不明でした。最近になって未亡人イヴォンヌが手稿譜を発見して、作曲から75年を経て始めて出版されました。
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