レイフ・ネヴェット(1600-1671)、ジョージ・パール(1558?-1597?)の、ともに戦争を背景として時の移ろい、生のはかなさを詠った2篇をセットにしたオーケストラ伴奏歌曲です。戦場に残された鉄兜が蜜蜂の巣になる(だろう)、という一節が2つの詩に共通して登場します。陰鬱な中にも多彩な表情を見せる「イントロダクション」。オーボエ・ダモーレを連想させる(調性はイ長調)バッハ風の器楽に近代英国風の叙情的な旋律が載る、澄み切った表情の「アリア」。この2曲の対比が実に見事です。
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