ヨハンナ・ゼンフター(1879-1961)はオッペンハイム(・アム・ライン)で生まれ、同地で没した女性作曲家です。初期にはシューマンやブラームスの顕著な影響が見られますが、1908年から翌年にかけてレーガーに学んでからは抒情的かつ、堅固な対位法に支えられた充実した作品を多数残しています。この2つのヴァイオリンの協奏曲は1930年に部分的にピアノ伴奏で「ソナタ」として初演されていることからわかるように、技巧的な作品ではなく、むしろ精緻な室内楽的な味わいを持った作品です。
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